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2005年03月25日

寝るか

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国際調査会社ACニールセンはこのほど、アジア、欧州、北米の計28カ国・地域で行った「各国睡眠事情」の調査結果を発表した。(中略)その結果、日本について特徴的なのが「睡眠時間」で、実に81%が「7時間以下」と回答、これに続くインドネシアと韓国の78%を3ポイントも引き離している。さらに、日本の場合、「5時間以下」が5%、「6時間」が36%に上っており、起きている時間を有効利用しているかどうかは別にして、アジアの他国・地域の人たちと比べ「短時間睡眠」での日常を送っていることが判明した。(中略)これとは対照的なのが南半球の先進国オーストラリアとニュージーランドだ。両国で「8時間以上」の睡眠をとると回答したのは、それぞれ73%、70%に達した。(2005年3月17日)


そうだよ! 日本人眠らなすぎだよ! 俺みたいにグーグー眠ろうよ、みんな!

……オーストラリアに移住しろってか…


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*このコラムは、執筆=ヲノサトル、絵=坂東慶一で進行しております。

投稿者 picasonic : 12:18 | コメント (3)

2005年03月11日

禁酒

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「禁酒」とは「禁断の酒」の略である。(嘘)

中毒性があるとして、発祥の地スイスで約1世紀にわたり禁止されていた蒸留酒「アブサン」が1日、正式に解禁された。19世紀から20世紀初頭にかけてフランスを中心に欧州で大流行し、ランボー、ボードレール、ゴッホら詩人、画家のインスピレーションの源になったともいわれるが、幻覚症状を起こすなどとして、各国で非合法化された。しかし近年「科学的に見て問題ない」と結論付けられ、再び市場に出ることになった。(時事通信 - 3月1日)


これを快挙と言わずして何をか言わんや。日本全国のアルコホリスト諸兄同様、当方も思わず釘付けになっちまったこのニュース。ここにも書かれてあるように数々の芸術家が愛飲した伝説の酒として、あるいは日本ではむしろ水島新司先生の野球漫画のタイトルとして、さらには坂本龍一氏が長髪髭面の若者だった頃「あぶ」と呼ばれていたという逸話などから(知らんか誰もそんなトリビア)「何か知らないけど強くてヤバい酒なんだろーなー」と思ってた方、多いのでは?

だいたい酒飲みってヤツは、アルコールは強ければ強いほど、ドライであればあるほど、エラいと思ってるふしがある。(例としてドライマティーニの話を始めると… 日記が終わらなくなっちまうのでやめときますが(笑))ランボーがこれ飲んでアフリカに家出しちまったとか、19世紀にはこれ飲んで何千人も発狂したとか聞くと(本当かよ)これはもう飲む麻薬か?アルコール度数が90度も100度もある、とんでもない火酒なのではないか?と思ってしまいますわな。あげく発売禁止になったということで、軟弱な現代に生きる我々としてはアブサンのディフュージョン・ラインと言われるウゾやペルノでも飲んで、古き良き(酔き)時代に思いを馳せるしか許されなかったわけだ。両切りのゴロワーズに思いを馳せながら吸うマイルドセブンライトみたいなものか?(←煙草吸わないので全然でたらめ)

しかしこれが実は大して強いものでも危ないものでもなかったというのが伝説の酒の「伝説」たるゆえんか。まあ55度でも相当に強い方ではあるが、ウォッカとかスピリタスとか、上には上がありますからね。しかし、酒飲みの心理としてはよくわかる。要するに「逃がした魚は大きい」の原理だよね。手に入らないとなると、とたんにその酒が美味そうに思えて、飲みたくて飲みたくてしょうがなくなるのが呑み助ってものだ。そんなところから酒場で噂話だけが膨らんでいったに違いない。そうに決まってる。

「あのアブサンという酒、この世の物とも思えない美味さらしいですぞ」
「さぞかし強いんでしょうなあ」
「そりゃあもうアナタ、あのゴッホがこれ飲んで自分の耳を切り落としたぐらいですぞ」
「ゴッホは酒以前に精神を病んでいたんではないですかな」
「そんな事ぁいいの! とにかくそのぐらいヤバい酒だちゅう事です」
「ニガヨモギを使った酒と聞いてますが。ペルノとは違うんですかね」
「あんなものアナタ、アブサンに比べれば青汁みたいなもんですわ。ワインと葡萄ジュースぐらい違いますよ」
「はあ、そんなものですか。飲んでみたいものですな」
「飲んでみたい飲んでみたい」

しかし、これほど巧妙なプレミアの付け方もないかもしれない。なにせ100年かけて飢餓感を煽ったわけだから売れますよこれは全世界的に。買うなら今だ!!!!!!!!


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*このコラムは、執筆=ヲノサトル、絵=坂東慶一で進行しております。

投稿者 picasonic : 00:05 | コメント (1)

2005年03月01日

混入

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埼玉県狭山市入間川の「西友狭山市駅前店」で買ったフライドチキンの中に針が4本入っており、購入した同県川越市の男性(43)が、食べた際にのみ込み、口にけがをしていたことが、23日分かった。同店でいなり寿司を買った客からも針が入っていたとの連絡があり、狭山署が威力業務妨害と傷害などの疑いで捜査している。(時事通信 - 2月23日)

* * *

社会がどのような施策をとろうと、人口あたりの犯罪者の割合はそれほど変わらないという説を聞いた事がある。もちろん極端な独裁国家や、ちょっとした窃盗でも死刑になる絶対主義国家などでは話はまた違うとは思うけど。そういう事なんじゃないのか、この手の「混入」事件って。何年かに1度、忘れた頃に必ずニュースで見かけるネタである。

スーパーやコンビ二など商品を陳列してある場所で、その商品に何か仕掛けるというこうした悪質な愉快犯を防止するのは、かなり難しいのではないか。テロと同じで、仕掛ける側はいつどんな方法ででも攻撃できるが、警備する側は24時間あらゆる方面に目を光らせなければならないのだから、圧倒的に不利というものだ。そう言えば伊丹十三監督『タンポポ』の中でも、スーパーで桃などの柔らかい果物にギューッと指の跡を残してはほくそ笑む変なお婆さんのエピソードがあった。

さらには「逆万引き」というか、持って来た何かを売り場に勝手に置いていくという悪戯もあるだろう。いや気づかれていないだけで既にそんなこと多発しているのかもしれないぞ?待てよ、ひょっとして今日買ってきたこのヨーグルト、中身が賞味期限の切れたものとすり替えられていたりしないだろうな。そう言えばなんだかちょっと臭いが変だぞ?いや待て、その後で買ったスニーカーにまさか画鋲なんて入ってないだろうな、郵便受けに入ってた小包、爆弾じゃないだろうな?まさかまさかウワアアアアア!!!!!!……と僕やアナタが発狂しないで済んでいるのは、天災や犯罪と同じで、とりあえず自分だけは大丈夫そんな目に合うこたぁないさという根拠のない自信のおかげだ。しかし現実にはアナタのすぐ横に、暗い穴がポッカリと口を開けているかもしれませんよ……

ずいぶん前に、近所の丼メシ屋で食事をしたことがある。どういう事情だったのか忘れたが早朝から妻と並んでカウンターに座り、妻は朝定食、僕は牛丼を頼んだ。駅に近いせいか、朝から意外に混んでいてカウンターはほぼ満席。長髪の若者、ジャンパー着たオヤジ、学生カップル、わけありげなお姉さん……およそ脈絡のない人々が黙々とそれぞれの食事に専心している様子は、都会の朝の一断面としてけっこう好きな風景である。その時、カウンターの向かいに座った中年男が大声を出した。
「ちょっと!」
店員が歩み寄った。
「ハイ?」
男は丼を指差して
「虫、入ってんだけど」
僕は思わず口の中のメシを吹き出しそうになった。隣の妻の、箸を持つ手が止まった。
店員はしかし、顔色ひとつ変えずに
「あ、はい」
サッとその丼を取り上げて厨房に戻っていった。15秒後、戻ってきた店員は何事もなかったように
「ハイ」
と新しい丼を男の目の前に置いた。男も、まったく何事もなかったように再び箸を取る。謝罪の言葉ひとつなしで、あまりにそっけなく機敏なこの店員の対応はどういうわけだ?(しかも彼が口にした言葉は『ハイ』だけだ)そして憤慨ひとつせずに新たな丼さえもらえば食事にすぐ戻るこの客はいったいどういう神経なのか? この異様な光景が意味していることはただ一つ。この店ではこのような事件など「事件」でもなんでもなく、ごくありふれた出来事なのだ。僕は再び自分の丼に箸をつけながら、目の前の白米の中に黒くて油光りした大きな甲虫が2、3匹、ゴソゴソッと蠢いている映像を、頭の中に思い浮かべた。

それ以来、僕たち夫婦はその店で食事をしていない。


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*このコラムは、執筆=ヲノサトル、絵=坂東慶一で進行しております。

投稿者 picasonic : 00:18 | コメント (1)