2006年08月30日
今昔デザイナーの競演

なんだか目まぐるしい日々だ、ぐるぐる。
右上から時計回りでざっくりと解説しまーす。
オランダの(というよりは世界的な)エディトリアデザイナーのイルマ・ブームさんのスタジオへインタビューに行く。彼女は自身の全作品で権威あるグーテンベルグ賞を受賞している。とにかくひとつひとつの本の持つクオリティの高さに圧倒された。エネルギッシュな人で、ほとんどレクチャー状態。気がつくと3時間が過ぎていた。Irma Boom(イルマ・ブーム)、 マイケル・ナイマン 、 ジョン前田 、 坂本龍一 、 ピーター・サヴィル 、 ニュー・オーダー 、 テラノヴァ という豪華キャストで最近リリースされたこんなDVDが面白いです。最近の彼女は、レム・コールハースのプレゼンの為の本作りもしているそうです。プレゼンに勝つためにエディトリアルデザインの力を借りる、至極自然な発想ですが、これにお金と気持ちを向けられる建築事務所がどれくらいあるのでしょうね?
はい次。
右下はアムステルダムのWONDERWOODというインテリアショップの地下倉庫に眠る、店主曰く値段がつけられないリートフェルトデザインの初期の椅子、これは貴重な量産前のプロトタイプ。当時は金属パイプを椅子に使う発想などなく、自転車の職人に依頼して曲げてもらったという逸話付き。ほとんどミュージアムピースですね。
えーと、時計回りなのでで左下行きます。
今回の取材チームに予約してもらったドローグデザインプロデュースのLLOYD HOTELのたのしい部屋。写真左壁のパネルは、なんとバスタブの蓋になるのです。閉めた状態だとテーブルになるというこの発想、デザインはドローグの出世頭リチャード発展、もといリチャード・ハッテンさん。もともとは監獄だったこの建築、中を大胆に改造して★から★★★★★までのグレードの部屋がシャッフルで混在するコンセプトにも関心。様々な階層(?)の客が入り乱れるというのもなんとも痛快だし、権威主義を嫌いデモクラティック(民主的解決)を好むところがオランダ的だ。全ての部屋が違うインテリアになっているというのも凄いし、定期的に変更もしているとは頭が下がる。
最後の左上、これは穴埋め写真なのでとくに解説はありません、、、なんて正直すぎると記事もつまらないので、もうすこしイリュージョン解説。Hotel de l’Europeと言われる有名なレンブラント広場に位置する伝統と格式のあるホテル。この裏のde jaarenというカフェが実はお気に入り。
ハーグから来るとアムスはにぎやかです。
たまに来るからいいのかな。
2006年08月29日
お天道様お願いです。

撮影日記の続き〜。
見開きページ用の素材として候補に挙がっていたのがこのシロダムというパッチワーク建築。シロダム(silo dam)とはサイロ(silo)のあるダム(dam)という意味です。有名建築事務所のMVRDVが集合住宅を設計したのがコレ。撮影はこのヘンテコ建築が「バチン」と青空をバックに浮かび上がるというイメージだったのですが、これがなかなかどうして、、建物は終始ダークで不吉な雲に覆われてまして、いわゆる晴れ待ちー待ちぼうけ状態。
数時間粘った末、結局この日の写真は使えない事に。
自然相手の撮影は大変。
2006年08月28日
ディック・ブルーナあやかり商法

ここ数日間、日本から友人のエディトリアルデザイナーOさんが、KLM航空関連の本の企画でスタッフを伴いオランダに来ており、現地コーディネートのお仕事をしております。各ミュージアムやらデザイナーへのアポイントと、添乗員さんは大変なんだろうなー、など想像しています。中でも「ミッフィーLOVE」の日本のメディアにっとって、やはりディック・ブルーナは外せないネタ。それでユトレヒト(文字変換ではいつも「油とれ人」と出ます)セントラルミュージアムへ。
今年初めにディック・ブルーナの別館がオープンしたとあって、多くの日本人を見かけました。もしかしてオランダで一番日本人密度が高い?面白かったのはフランス人の観光客が、「あー、このウサギのキャラクター!子供の時に見ていたのをここに来て思い出した!」と熱くスタッフに語っていたところ。ミッフィーが壮大なトピックになっているのは日本限定の現象ということか。(あとは商売キャラクターグッズというモードが大きいのかな。)実際、ミュージアムショップには日本語の出来るスタッフが常駐していて、後ろの方から「これは日本では買えないアイテムなんですよ!」なんて聞こえてきてちょっとげんなり。「ブルーナさんと僕」という視点だと、紛れもなくヒーローなんだけど、その周辺のイメージがなんとも複雑な感じでして。まあ、あんまり毒を吐くと読者も離れそうなのでこの辺で。
余談ですが当サイトは毎日のアクセス数が分かるようになっていて、例えば「ディック・ブルーナ」というキーワードがあるだけで検索エンジンにひっかり、アクセス数が変動するのです。こちらもちゃっかりディック・ブルーナあやかり商法って感じで。上の記述はナンだったんだ!?自分よ。
2006年08月23日
アヤヤヤアヤックス

チャンピオンズリーグ「AJAX」対「FC Copenhagen」パスは良く回っていたんだけど、フィニッシュまでいかない。連れて行ってくれた長年のアヤックスサポのオランダ人の友達は、哀しい目をしていたよ。異国から来た友人がサッカーが好きだというので、フロンターレ川崎の試合に連れて行ったところ、失点&オウンゴールで負けちゃったとしたら、厳しいものがあるよなあー。結果は2-0と辛い現実。例えがなんですが、、、
にしても欧州サッカーのスタジアムに赤々と燃え上がる発煙筒みたいなアレ、ついにこの目で見ちゃいました。なんか血湧き肉踊るって感じで、迫力でしたよ。今回は圧倒的なアウェーだったにも関わらず、冷静に試合運びをしたデンマークのFC Copenhagenに軍配。それにしてもスタジアムに行って、階段を登るごとにヒタヒタとやってくるさざ波が徐々に大波となって視界に広がるあの感じ、これですよこれ!今必要だったのはこれ!
2006年08月19日
スコールスコール

週末のひととき、最近見つけた地元度200%のプライベートビーチ参り。細かな水しぶきと光の粒子が大気中でチラチラと交錯し、辺り一面の大気を包み込んでいる。ほとんど本能的に靴を脱いで膝丈までを水に浸し、寄せては返す波に体を預ける。足の下の砂は沈み、今度は指の間に堆積していく。その様子を口をアングリと開け阿呆の様に眺めている。すると突如、不穏な風に背中をなでられ後ろを振り返る。両手を広げた魔王のような不気味な雨雲がすぐそこに。重い抵抗感が分かる程の大粒の雨が頭上にひとつ、またひとつ。
直後に、まるで南の島のスコールみたいになった。
2006年08月16日
光を集めて

うちの近所に、天気の悪い日でも太陽が拝める装置が出来たと聞いた。
さっそく行ってみる。
と、そんな妄想さえ膨らむほど暗い日が続いています。
8月だから〜とかいうアイデアは通用しないのが欧州の天気。
2006年08月13日
洋書大安売り

ハーグの街の中心では、毎週末アンティーク市が開催されます。
このマーケット、中でも特に洋書に出物が多いのです。
当方も本日は素晴らしいタイポグラフィ(活字)の本を入手してホクホク顔なのです。
こっちにいると洋書ってのも変だけど。
一般庶民の大きな楽しみの一つに「古いものを楽しむ」習慣が本当に定着していて、
どういう経緯でそれをゲットしたかのストーリーがより大切なのです。
2006年08月07日
「ガが^#ガガがー@%$ー!」

終業と同時にオフィスを飛び出し、ロッテルダムのスタジオへと早足に進む。こちらに来た当初コンピューターのネットワーク問題で頭を抱えていた僕に、辛抱強く技術サポートをしてくれたM君が今秋よりアメリカ西海岸へと移住することになったので、その送別会へ。ロッテルダムの駅からトラムに乗り換えて座席について間もなく「ガが^#ガガがー@%$ーー!!!」と異様な振動と共にトラムが傾いて急停車。わー、なんじゃこりゃー!外に飛び出して見ると2台のトラムに挟まれてペッチャンコのタクシー。運転手さんはたいした怪我ではなかったようで良かった。以前車の事故を経験した事があるのですが、みなさん言うようにその瞬間は時空がねじ曲がった感じのスローモーション映像になります。トラムに乗っていても、他の乗客の動きにその感覚がありましたよ。ゆっくりと確実に破壊されるあのイヤーな感覚。作ってどうなるってものでも無いとは思うけど、改めて「注意一秒怪我一生」って恐ろしいスローガンですね。この事故はオランダのニュースでも流れました。
2006年08月05日
海の上を散歩

若き建築家I君たちとwasennarの海へ、風がどこまでも心地よくて無心に海の上を散歩。ビーチでは偶然に盟友TJにバッタリと再会した。彼は(元)ピカソニックブログの仲間です、アーカイブはこちら。
2006年08月04日
急降下

今朝の気温が14度。
先週まで毎日30度越えだった事を思うといっきに冷え込んだかんじだ。
これが欧州の夏なのかー、おまけに雨がしとしとぴっちゃん。
昨晩、ロンドンから友人夫婦が車で我が家にノルマンディー上陸?した。
フェリーでドーバー海峡を3時間、ロッテルダム近郊の港からハーグの街までは1時間程だったらしい。
彼はつい最近ノーマン・フォスターという有名な建築事務所に就職が決まり、来週の月曜日からもう仕事が始まるという事で、今回は強行にオランダ旅行を決行したようだ。
彼の行った「死海の塩」の結晶を建築構造に転用したプロジェクトを見せて貰って関心しきり。ほとんど科学者みたい。オランダとイギリス、国は近いけど、実際のものつくりの作法や見え方、アプローチが結構違う、イギリスはポエティック(詩的)で、オランダはコンセプチャル(概念的)とか、欧州の文化はなかなか深いです。余談ですが、いっしょに来た奥さんのAちゃんはtinycrownというアンティークアクセサリーのサイトを主催しているやり手のバイヤーさんだ。