2006年03月29日
ノルウェイからの団体さん御一行

ノルウェイのアートスクールの学生が15人、オフィスの斜め上空から突然ドドッと雪崩れ込んできた。オスロからきた彼らは、ベルリンーオランダのメジャー(?)なデザイン事務所をツアーしているという。オフィスのプロジェクト事例スライドレクチャーの後、Keiichiも作品についてレクチャーしてくれと頼まれ、完全に腰が引けた状態で引き受ける。何しろ全員外国人(ってこっちか!)ちょい緊張しました。レクチャーの後の質疑応答で、日本に関しての細かい質問が飛び交いたじたじ。なんとか自分のテリトリーにいやらしく持ち込んでかわしたが、ばれていないだろうか?面白かったのは、彼らはイベントが終わると、一斉に用意されていたワインやビールをすごい勢いで飲み始めた事。なんでもノルウェイは酒税がバカ高いそうで、みんなウハウハ飲み散らかしていた。
終わり間際、後ろの方にいた学生がシャイな感じで聞いてきた、日本のアニメーション制作スタジオで仕事をすることは可能か?うーん、本日一番難しい質問。聞くと彼女、12歳のときにジャパニメーションのエポック作品「アキラ」にハマッて以来、日本のアニメを貪るように見ているという。スケッチも見せてくれたのだが、これがなかなか巧い。日本発オタクカルチャーは世界では完全にメジャーです。日本で浜崎あゆみとか聞いている人の方が、こちらからするとマイナーなのか?とにかく、ノルウェー人は鯨をまだ食べてんの?とか突っ込んででお茶を濁すも、みんな妙に素直でひねくれたところが無いのが気持ちよい。同じ欧州でもオランダ人とは顔が全然違う事がちょっと新鮮だった。
2006年03月27日
視覚音響博覧会

ホームレスに群がって、写真撮影する悪趣味な人々。
実は彼はロボット。
ゆっくりと左右をキョロキョロしながら進みます。そして手を差し出してお金をせびり、手のひらにコインを乗せると手回し式のオルゴールを演奏してくれるのです。作り込みがラフなのでかえってリアル。
ART LOVE TECHNOLOGYをスローガンにした「STRP FESTIVAL」は、3日間に渡ってアイントホーヘン(サッカーチームPSVのお膝元)のPHILIPSの工場跡にて開催されました。友人が出演していたのでチケットを貰っていたのです。デトロイトテクノの重鎮デリック・メイなども参加しており、広大な会場ではサウンドンスタレーションを含めた様々なイベントが同時進行。もうおじいさんなので、夜がつらくってふらふらしてきたので11時前には会場を後にしたのですが、帰り際ふとメインステージに目をやると(中世のちょっと病んだ貴族的イメージ画像)が映写されていたので、ふと横に目をやると身なりの良い初老の紳士がモニターに向かっていた。プログラムをチェックすると、なんと映画監督のピーター・グリーナウェイのVJプレイ(ビジュアル・ジョッキー)だった。
2006年03月26日
ピンポーン

朝起きるといつもよりも20%増量の光がベッドルームに差し込む。
ついにこの時が来たのだ、そうです「春」です。
「春」は海の向こうから船に乗って、車に乗って、自転車に乗って、遂に我が家のノブに手をかけたのだ。
何を大げさにとおっしゃらず、欧州にとっての「春」は喜びの唄です。
クラッシック音楽の楽曲の多くに、春を謳歌するテーマが多いのも分かる気がする。
2006年03月24日
ふしぎないちにち

このところ非常に忙しい日々が続いていた。こういう風に書くのって、ちょい抵抗があったりするんだけどここは流して頂戴。実際、先週から続いていたプレゼンの準備、社内プレゼン、その前からのプロジェクトのアイテム別落とし込み作業、ウェブサイトのレイアウトデザイン等々、同時進行でして。とはいえ、午後8時には帰宅できているのだから、東方のビジネスマンなどが聞いたら鼻で笑われるのでしょうが、、。ただでさえ金曜日はもう週末のための序曲といった趣が強い僕のオフィスでは、プロジェクト台風一過の後のせいもあってが朝からリラックスムード。同僚が昨晩の酒が残っていて仕事にならない、うー、とぼやいているので、朝からオフィス会議室で共にコーヒー片手に談笑。さてとメールチェックなんかしているともう11:00。このところ忙しかったからご褒美にDIM SUM(中華テークアウト)でもするか?という流れで、エビ春巻きや焼きそばでゆっくりと昼食をとる。ちょい書類整理なんかして15:00にはさっさとオフィスを後にする。夕方からハーグの写真美術館にて、この土地の多数グラフィックデザイナーが世話になったという印刷会社のプリンティングディレクター(浮世絵で言う刷り師?)の退職記念パーティに出席。それぞれが彼の退職記念に制作したポスターが会場に所狭しと展示されていて、改めてこの国のデザインスピリットを見せつけられた。何より面白いのはコマーシャル目的ではなく、この種の激励や労をねぎらう為にポスターが制作されたりするところ。同僚のボブとインターンのスザンナと3人で出席したのですが、そのあとシンガーソングライターのデジベルさんと合流、話していて驚いたのは、彼女は僕も若い時分に影響を受けたベルギー出身アーティストパナマレンコの姪でして、エキセントリックな伯父さんの話でさらに盛り上がる。デジベルという名前もなんかパスカルとデシベルみたいで電機的だし、飛ばない飛行装置を作ったエンジニアリングの極北、パナマレンコその人にも通じる。(しかし誤解なきよう、彼女はモデルばりの美女でした。)デジベルは5月に自身のツアーの為に北京に行くらしいのですが、足を伸ばして初めての東京でもプロモーション活動をしたいとの事です。リッキー・リー・ジョーンズ的素敵ヴォイスの持ち主なので、興味を持たれる方、レコード会社、プロモーターさん(呼び屋さん)などいらっしゃいましたら私までご一報下さい。こちらに歌う彼女の映像 がございます。結局お開きになったのは夜半過ぎで、なんともふしぎないちにちだった。
2006年03月23日
2006年03月22日
ミュージシャン数珠つなぎ

ライブプラズマ というサイトが面白い。
、、と、18日の東京版の受け売りのコピーで始まりまーす。こちらはテキストベースのみになりますが、ミュージシャン同士がどの様な距離感で相互に影響しあっているのかを、イメージで捕まえられるのがちょっと便利。あくまでもラフではありますが、この手のインフォメーショングラフィックスは、さいきんのウェブの発達でより立体的な表現が可能になったと感じます。で、さっそくニューオーリンズルーツ系、ガンボスープバンド(別名:黒い汁?)「ミーターズ」を入力。すると遠く離れた場所にSTEELY DANなんていたりする。ビートルズがいつでも画面の隅でひときわ大きな巨星になって輝いているのもお約束。これを酒の肴に、友人と音楽談義なんぞを繰り広げたら楽しいことでしょう。ミュージシャン数珠繋ぎサーフィンをお試しあれ。邦楽バージョンにも密かに期待しちょりますが、奥田民生→Puffy→ビートルズ→ずーとるび(?)→山田隆夫→座布団→十枚とかいっちゃうかもです。実にくだらん!
(補足)このサイト、これ書いた後にやっていて気づいたのですが映画関係(タイトル、俳優、監督名)のリサーチも可能でした。そういうことあるじゃん!テキスト書き直す気力なくってさ、、、っていうか修正の為にはタイトルも変えなきゃだし、、書き逃げご勘弁 & JUST ENJOY !!!
2006年03月18日
デルフト眺望2006

フェルメールの生まれ育った街デルフト参りへ。彼は生涯に渡ってここを一歩も出る事が無かったと言われているらしいですが、そう言われるだけの事がある威厳のある美しい街です。前回は日曜日のためすべてのお店が閉まっていました。日曜日は商売をしないというこの習慣、最初は不便だと感じていたのですが、慣れてくると泳いでいる人が水面に顔を出して息継ぎをして呼吸を整えられる様に落ち着きます。ここにはデルフト工科大学というオランダのエンジニアリングの拠点もあるので、伝統と革新の入り交じる魅力がある事も付け加えておきます。さて本題、今回の主な目的は教会の時計台に登る事だったのですが、、甘かった。丁度ビルに例えると30階ぐらいの高さだとは思うのですが、それをもちろん階段で登る訳です。しかも昔の設計なので、本当に狭い!上に行くにつれてどんどん狭くなる!登る人、降りる人で所々が便秘状態。その場に応じてお互いが譲り合う訳ですが、ひたすらの螺旋階段なのでだんだんと目も回ってくるのです。ようやく上のテラスに出ると、回りすぎて平衡感覚がおかしい上に思いのほか手摺の位置が低い。これは怖い!まさにヒッチコックの「めまい」です。時計の文字盤の上から撮ったのが本日の画像でして、参考までに違うアングルから見たこの教会の画像はこんな感じです。
ふと下を見ればアリが人のようです。(←緊張と疲れとであやふやな気分を再現。)
2006年03月16日
2006年03月12日
太陽の子

zonaくんはオランダ語で「太陽」の意味。同僚のボブと、そのパートナーのモーニーの(超)かわいい3歳の男の子。奥さんはバングラディッシュ人なので、アジア顔に親近感があるというのもありますが。彼らが手作りピザをごちそうしてくれるというので、お宅訪問。前にも書いたけど、ボブはコレクター。そこは様々なコレクションがひしめくちょっとした博物館みたいな空間だった。葉巻のラベル、切手、絵本、世界の人形、案山子の写真集、小型の仏像、地球儀、人体模型、剥製。ほえーって感じで、終止口あんぐり。座っていろんな場所に視点を移すだけで飽きる事がない。部屋はパーソナリティを映すし、ある種、脳の立体化空間だ。他者のプロファイリングから逃れるには、真っ白なホワイトキューブの部屋か、絞った趣味のアイテムで傾向化させずに、他人を煙に巻くこういう作戦かのどちらかだろう。パリッとうまいピザを食べながら、彼の思考回路の手がかりを探したが、分析は困難だった。とにかく高純度で、様々な価値観で満たされた空間に圧倒された夜。
2006年03月11日
便器捻転

腸捻転ならぬ便器捻転、最近のオランダデザインのスター軍団 ドローグ のアムステルダムショールームへ。知人の紹介で来蘭したエディトリアルデザイナーのOさんの案内がてら、まだ行った事のないアムステルダムの観光スポットを回る。外国も住み始めると旅という感じは無くなり、残念ながら「日常」になってしまうので、日本から人が来て曇りかかった目がクリアーに晴れるこの感じが案外と好き。
話を戻して再びドローグデザイン。ユーモラス&コンセプチャルなこういうデザインは、機能面のレギュレーションが高い日本のインハウス系プロダクトデザイナーの憧れだといいます。つまりこんな便器売れない!と判断する個人の声が、こんな面白い便器欲しい!の声を消してしまって良いのか、その声に耳を傾けられる仕組みがあるかどうか。確かにこういう便器は役員会議では通らない案かもですね。基本姿勢は多様性を認め合えるかどうかという社会の構造にあるような気がします。
2006年03月10日
はるのかほり

ひたひたひた、春がきます。
こんなに待ちわびたのは久しぶり、欧州の冬はきついぜ。
でもこの冬は日本もかなり寒かったようで。
2006年03月09日
ボブと愉快な鳥たち

それは土砂降りの雨の午後だった「持ちきれないのでコレ頼んますよー」電話の向こうからこんな声。同僚のボブは、なんでも収集癖のある真性コレクター。これまでにも義足、蝶、レコード、森羅万象あらゆるものがそのフィールドに収まっている。そんでもってこの電話で呼び出されて彼の待つ近所のアンティークショップに行ってみると、おびただしい数の剥製の数々ー全部とり。羽の長いの短いの、クチバシの尖ったの丸っこいの、白いの黒いのデカイのちびっちゃいの、全部で30羽ぐらいはいるだろうか。これを段ボールに小分けにしてうまいこと収納し、僕の持参したビニール袋をカバーにしてオフィスまで、えっちらおっちらと持ち帰る。「こんなもの買うなんて馬鹿げていると思うか?」と不安げにボブ。「もっとくだらないものに人は日々お金を使うんものだし、こんなパーソナルな買い物は素敵なんでは?」と返すとニッコリ笑顔のボブ。まるで少年。でも改めてテーブルに並べたその様々な造形を眺めると圧巻。ヒッチコックもビックリ!鳥軍団に職場を占領統治されつつあります。
2006年03月06日
さようならロンドン

また逢う暇で。
入力したらこうなった、なんとなくニュアンスなのでこのままで。
手持ち無沙汰なのでちょっとだけ解説。
遠くに見えるはビッグベン、、なんだな。
2006年03月05日
寿司公園

晴れていて寒いから〜晴れていて暖かいに天気が変わったら、やっぱり公園出なくちゃです。日本人が多く住むと言われるswiss cottageで、今回の旅の目的のひとつである「寿司」(寿司超待望論)を食す。オランダではロンドン程のクオリティの寿司は食べれないのです、あしからず。それにしてもマジうまかった。店内の雰囲気があまりにも日本の国道沿いにあるようなスタンダード寿司屋な感じだったもので、外に出た瞬間に急にどこにいるか分からない感覚に襲われました。
ロンドン恐ろしき。
重たい胃袋を抱えてHampstead Heathをぶらぶらする。
芝生の隙間には、もうクロッカスが咲きはじめていた。
2006年03月04日
ハーヴェイ・ニコルズ

ロンドンのクリエイターにとってのステイタスであるハーヴェイ・ニコルズのウィンドウディスプレイ。
相変わらず気合い入ってる。
2006年03月03日
2006年03月02日
クイーンズウェイ・リユニオン

ロンドンはとにかく寒いー。
空はキンキンに晴れているんだけど、めちゃくちゃ寒くって体が芯まで冷える。
大抵はオランダの方が寒いと言われているのですが。
こっちではゲストルームが2つもある銀行マンとなった友人の家を拠点にしております。
彼との出会いはもう10年以上も前の事、当時の僕は契約内容と大幅に食い違う物件で、露骨にぼったくる大家ともめていた。知人を通じて紹介された彼に相談すると、荷物をまとめてとにかくうちのフラットに来い!と彼が助け舟を出してくれたのだ。
そうして暮らしていたハイドパーク北側、Queens wayのフラットにはポルトガル、フランス、その他沢山の国から来た仲間が共同生活していて、ここでの出逢いが後の自分に沢山の示唆を与えてくれた。数年ぶりにその昔の仲間達と、Queens way近くの台湾料理店で乾杯。
バミューダ島ーロスアンジェルスに移住して再びロンドンに戻ってきたマーシア、前回ロンドンに来た際にマンチェスターまで共にドライブをしたラビーナ(彼女は東京の僕の家にも一時期暮らしていた。)、現在は弁護士になったラン、フラットの主であるギャビン、みんな素敵に歳を重ねていた。一時期を海外で暮らしていた事で、以降どこにいてもいつも自分は「ここだけが世界ではない。」とリアルに感じる事ができるようになった。沢山の友人が離れたところに存在している事、そういうことが幸福なのだと思える。歳を取ったせいもあるのかな?



